2007年1月16日火曜日

ドレミファソラシド

前回「調号について書く」と言いましたが、その前に「音階」について書いた方が良いと思ったのでこちらを先に。。。


音階を知る前にオクターブについて少々。

タイトルを読み返してください。よく聞くフレーズですが「ド」だけ2回出てきますね。
ですが最初のドと最後のドは、実際に聴くと音の高さが違います。
同じ響きなんだけど高さが違う関係の事を「オクターブ」と言います。

このオクターブ、ラテン語の数字「Octo」から来た言葉です。
Octo。。。オクト。。。オクトパス!日本語でタコ!タコの足の本数は8本だからオクトパス!
つまりOctoは「8」を表す言葉です。
(Octoberは10月の意味ですが、こうなったのはシーザーとアウグストゥス?の我がままから、らしい。もともとは8月の意味とか)
という訳で「1オクターブの関係」というのは「8番目の関係」なのです。

こういった関係の事を、専門用語で「」と言います。
1オクターブである8番目の関係は「8度」と言います。この言い方で続けて行きますのでよろしく!

んじゃ1番〜7番目の関係は?
と疑問に思いますよね。頭のいい方なら勘づいてると思いますが、タイトルから重複してる「ド」を1つにして並べてみると

「ドレミファソラシ」

いくつありますか?はい7つですね!このまんま当てはめていけばOKです。
ドと(同じ高さの)ドは1度、ドとレは2度、ドとミは3度。。。。となります。


ところで黒鍵について。そして音階について。
ピアノの鍵盤を見るとドから次のドの間に黒い鍵盤が5つありますね。


これは見た目の通り「黒鍵」と呼ばれています。
白鍵(ドレミファソラシ)と合わせると12個になります。

あれ?ちょっと待てと。8つの関係じゃなく12の関係があるんじゃないか?実はちょっと違います。
(12の細かい関係についてはまた後日。今回は音階重視でいきます)

鍵盤が12個ある理由は、クラシックの調律法である「12平均律」から来ています。1オクターブの音を均等に12に分ける方法です。
そしてこの調律法はとても汎用性が高いので現在の主流の調律法になっています。さらに多少の調整は要りますが、ほぼ全ての民族音楽を表現、コラボレートできます。

その中から昔の人はクラシック的に人間が心地よいと感じる音を7つ選出しました。この選出された音のパターンを「音階」と呼びます。
その「クラシック的音階」が一般的な音階として現在も広く使われている、という訳です。
(下の「色々な音階」を参照)

ピアノの鍵盤配列は、この「クラシック的音階」を元に、代表的な音7つを白鍵に、補助的(と書くのもちょっと違うんですが)な音5つを黒鍵に割り当ててます。

極論ですが、世の中の音楽全てを「ドレミファソラシド」だけで表現できるのなら、はっきり言って黒鍵は要りません。
がしかし、世の中の音楽はそうなってないし、黒鍵があるからこそ多彩な表現が出来、色々なジャンルの音楽が融合し合い、人間が感動するのです。それも踏まえて次へ。


色々な音階
有名どころな音階をいくつか紹介します。

まずクラシックの「ドレミファソラシド」 聴く(mp3)


アラビア音階 聴く(mp3)


日本の音階 聴く(mp3)


日本の沖縄の音階 聴く(mp3)


ブルース音階 聴く(mp3)


こうして見ると、代表にする音の数はいくつでもいいし、使う音も黒鍵でもなんの問題も無い事がわかると思います。

さて、手元に楽器があるならこの音階だけ使って適当に鼻歌っぽく曲を作ってみましょう。
ジャンルを決めたら、最初はドの音(日本音階の場合はラ)を鳴らしてみて、その次はその音階の中からどの音でもいいので、適当に選んでいってください。
それっぽい曲を頭に思い浮かべて、それを時たま真似る感じで。
そうやって適当に弾いても、そのジャンルっぽく演奏出来るのがわかると思います。

という事で、音階は、曲の世界観を構築してる重要な要素という事がお分かり頂けたかと思います。

(自分で作曲する時に)音階は勝手に作って良いの?
決まったジャンル内だと制限される場合がありますが、基本的に好きに作って良いです!
むしろ作ってください!そしてパクらs(略
(そういやSteve Vaiは1オクターブを16音で分けたギターを特注してましたなw。こういうのもアリですよ!)

次こそ調号について書いてみようと思います!その時に12の関係も説明します(というか説明しないと進めない)のでー。

0 件のコメント: